海外では一般的!無痛分娩の痛み・安全性・費用



お産の痛み

 

 

誰でも知っていることですが、お産は強い痛みを伴います。分娩については3つの過程に分けられています。まず、陣痛が始まり、子宮出口が開くまでを第1期、そして、赤ちゃんが実際に生まれるまでが第2期、最後に胎盤が出てくるまでが第3期といった区分です。

 

分娩第1期の痛みは下腹部に痛みです。これは子宮が収縮、子宮出口も引き伸ばされるからです。こうした刺激があると、子宮周辺の神経を経由して背骨の中の脊髄に伝わり、さらに脊髄から脳に伝わって痛みを感じます。

 

分娩第2期の痛みは下腹部から外陰部の痛みです。腟と外陰部が伸び、その刺激は腟や外陰部の神経から脊髄~脳と伝わり、痛を感じます。一般的に会陰(外陰部と肛門の間の部分)をあらかじめ小さく切開して赤ちゃんが出やすくするようにしますが、これで赤ちゃんが母体から出てくる時に急に大きく裂けてしまうのを防ぎます。硬膜外鎮痛はこうした切開の痛みも緩和します。

 

ちなみに各部位の痛みは、分娩第1期と第2期で突然に変わるのではなく、次第に痛みの強さを大きくしながら変化します。分娩第3期は時間にして約20分で、基本的にあまり痛みを感じないことが多くなっているようです。

 

そして、初産婦の方が経産婦よりも強く痛みを感じる傾向にありようです。いずれにしてもお産は大変痛いのです。そこで無痛分娩という方法が考えられたわけです。